イベントバス

AWS 無料利用枠: AWS 管理イベントはイベントバスに無料で取り込まれます。

EventBridge イベントバスは、AWS サービス、SaaS パートナーからのイベント (「パートナーイベント」)、またはお客様独自のアプリケーションからのイベント (「カスタムイベント」) を受信できます。250 以上の AWS サービスが自動的にイベントバスにイベントを送信し、AWS アカウントのリソースで実行される管理オペレーション (「AWS 管理イベント」) を可視化します。管理オペレーションはコントロールプレーンオペレーションとも呼ばれます。S3 などの一部の AWS サービスでは、オプトイン後にデータプレーンイベント (「AWS オプトインデータイベント」) をイベントバスに送信できます。

ペイロードのサイズ: ペイロードは 64 KB ごとにまとめて 1 件のイベントとして請求されます (例えば、256 KB ペイロードのイベントは 4 つのイベントとして請求されます)。

リージョン間では、標準の AWS データ転送料金で請求される追加のデータ転送料金が発生する場合があります。

グローバルエンドポイントには追加料金はかかりません。グローバルエンドポイントに公開されているカスタムイベントは、上記のカスタムイベント料金に従って課金されます。

料金の例

1 か月間に 500 万件の AWS 管理イベントを別のアカウントのサービスに配信した場合、料金は次のように計算されます。

1 か月間に取り込まれた AWS 管理イベント数 = 500 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの取り込み料金 = 500 万 * 0.00 USD/月 = 1 か月あたり 0.00 USD
1 か月間に別のアカウントのサービスに配信される AWS 管理イベント数 = 500 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの配信料 = 500 万 x 1 USD/月 = 1 か月あたり 5.00 USD
EventBridge の月額利用料金の合計 = 5.00 USD/月

SaaS アプリケーションが 1 か月に 500 万件のイベントをパブリッシュし、そのうち 100 万件のイベントを別のアカウントのサービスに送信した場合、料金は次のように計算されます。

1 か月間に取り込まれたパートナーイベント数 = 500 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの取り込み料金 = 500 万 * 1 USD/月 = 1 か月あたり 5.00 ドル
1 か月間に別のアカウントのサービスに配信されるパートナーイベント数 = 100 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの配信料 = 100 万 * 0.05 USD/月 = 1 か月あたり 0.05 USD
EventBridge の月額利用料金の合計 = 5.05 USD/月

1 か月間に 1,000 万件の独自のイベントをアカウント A のイベントバスにパブリッシュし、そのうち 500 万件のイベントをアカウント B の別のイベントバスに送信し、それらのイベントをアカウント B の別のサービスに送信した場合、料金は次のように計算されます。

1 か月間に取り込まれたカスタムイベント数 = 1,000 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの取り込み料金 = 1,000 万 USD * 1 USD/月 = 1 か月あたり 10.00 USD
1 か月間に別のイベントバスに配信されるカスタムイベント数 = 500 万イベント (すべて 64 KB 以下)
1 か月間に同じアカウントのサービスに配信されるカスタムイベント数 = 500 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの配信料 = (500 万 * 100 USD/月) + (500 万 * 0.00 USD/月) = 1 か月あたり 5.00 USD
EventBridge の月額利用料金の合計 = 15.00 USD/月

 

 

 

 

 

パイプ

Amazon EventBridge パイプは、イベントプロデューサーとコンシューマ間のポイントツーポイント統合を、オプションのトランスフォーム、フィルター、エンリッチステップで作成することができます。

ペイロードサイズ: ペイロードの各 64 KB チャンクは、1 つのリクエストとして課金されます。例えば、ペイロードが 256 KB のイベントのバッチは、4 つのリクエストとして請求されます。

料金例

ソースである Amazon Simple Queue Service (SQS) キューが 1 ヶ月で 1000 万イベントを受信し、レコードの 25% にマッチするフィルターを適用し、1 リクエストあたり 5 イベントをバッチ処理した場合、マッチしたレコードをターゲットに送るための料金は、以下のようになります。

使用状況
月間送信リクエスト数=10,000,000 × 25% ÷ 5= 500,000
フィルタリング後のリクエスト数= 500,000

料金:
フィルタリング後のリクエスト数 = 0.5 M × 0.40 USD = 0.20 USD

EventBridge の月額利用料金の合計 = 0.20 USD
 

スケジューラー

無料利用枠: 無料利用枠の場合、EventBridge Scheduler を無料でご利用いただけます。月間 14,000,000 回の呼び出しを無料で行うことができます。いくつかのアプリケーションは、この無料利用枠内で運用できる場合があります。

料金例

もし、アプリケーションが、米国西部のリージョンで、月に 2 回呼び出される 1,000 万件の繰り返しスケジュールを予定していたとします。

使用状況
月間繰り返しスケジュール = 10M × 2 = 20M
月間呼び出し = 20 M

料金:
月間呼び出し: (20M – 14 M 無料利用枠) * 1.00 USD/M = 6.00 USD

月あたりの合計料金 = 月間 6.00 USD

* 無料利用枠の使用量は、すべてのリージョン (GovCloud リージョンを除く) にわたって毎月計算され、請求に自動的に適用されます。無料利用枠の未使用分が次の月に持ち越されることはありません。制約はあります。詳細は、提供規約をご覧ください。
 

API 送信先

API 送信先を使用すると、EventBridge のイベントバスまたはパイプからパブリックネットワークまたはプライベートネットワークの任意のウェブベースのアプリケーションにイベントを送信できます。Amazon 仮想プライベートクラウド (VPC) などのプライベートネットワーク内のアプリケーションへの安全なポイントツーポイント接続を実現するために、API 送信先は AWS PrivateLink および Amazon VPC Lattice と統合されます。

ペイロードのサイズ: ペイロードは 64 KB ごとにまとめて 1 件のイベントとして請求されます (例えば、256 KB ペイロードのイベントは 4 件のリクエストとして請求されます)。インターネットとプライベートネットワークへのデータ送信には、追加のデータ転送料金が発生する場合があります。パブリックエンドポイントの場合、標準の AWS データ転送料金に基づいて請求されます。AWS PrivateLink と Amazon VPC Lattice を使用してプライベートエンドポイントを呼び出す場合、データ転送の料金は AWS PrivateLink および Amazon VPC Lattice の標準料金で請求されます。

料金の例

イベントバスから、パブリックインターネット経由でアクセス可能な HTTPS エンドポイントに 1 か月間に 200 万件のイベントを呼び出す場合、API 送信先の料金は次のようになります。

1 か月間のイベント数 = 200 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの API 送信先の料金 = 200 万 * 0.20 USD/100 万 = 0.40 USD/月

AWS PrivateLink と Amazon VPC Lattice を使用してイベントバスからプライベート HTTPS エンドポイントに 1 か月間に 200 万件のイベントを呼び出す場合、API 送信先の料金は次のようになります。

1 か月間のイベント数 = 200 万イベント (すべて 64 KB 以下)
月ごとの API 送信先の料金 = 200 万 * 0.20 USD/月 = 1 か月あたり 0.40 USD

イベントリプレイ

イベントパターンを指定して、リプレイ用にアーカイブするイベントを決定できます。以下の料金が発生します:

リプレイについては、上記のカスタムイベントの料金に従って請求されます。

料金例

アプリケーションが 1 か月に 200 万のイベントを発行した場合、それぞれの平均は 6KB です。開発イベントバスでリプレイのためにアーカイブを有効にして、それらすべてをリプレイすると、料金は次のように計算されます。

月間のイベント = 200 万件のイベント × 1.00 USD / 100 万 = 1 か月あたり 2.00 USD。
アーカイブ処理 = 2M イベント*6KB/(1024*1024)*0.10 USD/GB = 1.14 USD
ストレージコスト = 2M イベント*6KB/(1024*1024)*0.023 USD/GB = 0.26 USD/月
リプレイされたイベント = 2M*1.00 USD/M = 2.00 USD/月

毎月の EventBridge 料金の合計 = 2 USD (イベントの発行) + 1.14 USD (アーカイブ処理) + 0.26 USD (ストレージ) + 2.00 USD (リプレイ) = 5.40 USD/月。
 

スキーマレジストリ

AWS およびカスタムスキーマのスキーマレジストリのご利用は無料です。

スキーマレジストリのスキーマの検出機能には、無料利用枠が含まれています。1 か月あたり 500 万件の取り込まれたイベントが無料です。ほとんどの開発ユースケースにおいて、開発環境での検出は無料利用枠内に収まります。

スキーマの検出を使用して、本番用のイベントバスを通過するすべてのイベントを監査する場合など、無料利用枠以外の利用に対して、以下の料金が発生します。
 

ペイロードのサイズ: スキーマの検出のペイロードは 8 KB ごとにまとめて 1 件の取り込みイベントとして請求されます (たとえば、16 KB ペイロードのイベントは 2 件の取り込まれたイベントとして請求されます)。

 

料金の例

開発イベントバスでスキーマの検出を有効にして、1 か月の間に 200 万件のイベント (各イベントは平均 2 KB) を開発環境で発行した場合、料金は以下のように計算されます。

月間のイベント = 200 万件のイベント × 1.00 USD / 100 万 = 1 か月あたり 2.00 USD。
スキーマレジストリ = 無料。
スキーマの検出 = 200 万件のイベント。検出には追加料金なし (無料利用枠に 500 万件のイベントが含まれるため)。

EventBridge の合計月額料金 = 2.00 USD (イベント発行) + 0 USD (スキーマレジストリ) + 0 USD (スキーマの検出) = 1 か月あたり 2.00 USD。
 

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