環境レイヤー
AWS は、自然災害や火災など、環境上の脅威の可能性に対して事前の対策を講じています。当社のデータセンターを保護する 2 つの方法として、自動センサーと応答装置を設置しています。漏水検知デバイスは、自動ポンプを作動させて漏水を除去し、損害を防止して、従業員に問題を知らせることができます。同様に、自動火災検知および消火装置は危険を軽減し、AWS の従業員と消防士に問題を知らせることができます。
事実上他のすべてのテクノロジーインフラストラクチャプロバイダと異なる点として、各 AWS リージョンには複数のアベイラビリティーゾーンが存在しています。各アベイラビリティーゾーンは 1 つ以上の相互に独立したデータセンターで構成されます。各データセンター間は物理的に離れており、冗長性のある電源とネットワークを備えています。アプリケーションの高い可用性やパフォーマンスが重要なお客様は、同じリージョンの複数のアベイラビリティーゾーンでアプリケーションをデプロイして、耐障害性や低レイテンシーを実現できます。アベイラビリティーゾーンは高速なプライベート光ファイバーネットワーキングで相互に接続されているため、アプリケーションがアベイラビリティーゾーン間で中断なく自動的にフェイルオーバーできるようなアーキテクチャを簡単に設計できます。
AWS ビジネス継続性プランは、自然災害による混乱の回避および軽減方法を示すオペレーションプロセスガイドであり、事象の発生前、発生中、および発生後の詳しい対処ステップを定めるものです。不測の事態に備え、影響を軽減するために、AWS は定期的にビジネス継続性プランをテストし、さまざまなシナリオをシミュレートする演習を実施しています。チームとプロセスの対応を文書化し、得られた教訓と、対応率を高めるために必要と思われる是正措置をまとめています。当社は混乱から迅速に立ち直る訓練を受けており、そのための準備も整っています。これには、エラーに伴うダウンタイムを最小限に抑えるための秩序を保った復旧プロセスなどが含まれます。
環境リスクに対処するだけでなく、データセンターの設計に持続可能性を組み込むための投資と革新も行っています。これにより、お客様が期待する効率的で回復力のあるサービスを提供しながら、私たちやお客様の環境への影響を最小限に抑えることができます。Amazon は、2040 年までに二酸化炭素排出量を正味ゼロにすることを目指しています。2023 年には、データセンターを含むグローバル事業で消費されるすべての電力を 100% 再生可能エネルギーで賄いました。また、AWS はインフラストラクチャのあらゆる面でのエネルギー効率にも重点を置いており、2030 年までに AWS が直接事業で使用する水よりも多くの水をコミュニティに還元し、廃棄物を削減する巡回経済の原則を採用することに取り組んでいます。調査によると、AWS インフラストラクチャはオンプレミスのインフラストラクチャよりも最大 4.1 倍効率的であり、ワークロードを AWS で最適化すると、関連する二酸化炭素排出量を最大 99% 削減できます。詳細については、「クラウドにおける持続可能性」をご覧ください。